7月前半で糠平湖の水位上昇は一段落となった。
橋が完全に水没するのはもうしばらく先になりそうだ。
雨の多かった6月が終わり、7月前半は晴天の日が増え、朝晩の寒暖差によって雲がかかる日が多かった。
月の中旬に差し掛かると、空低く雲の垂れ込める日が増えている。
林道ではヒグマのフンを見かけることが多くなった。
今シーズンはまだその姿を見ていないが、気配はやはり感じる。
月の前半は一日に10cmほどのペースでじわじわと水位が上がってきた。
タウシュベツ川橋梁の上に雲が広がる朝は、標高のある峠では雲海が見られることがある。
例年よりも少し遅く、十勝三股周辺のルピナスが見ごろを迎えた。
路肩にエゾシカを見かけることが多くなった。
車の前を突然横切ろうとするものもいるので注意が必要だ。
先月はまだ新緑の趣を残していた白樺も、夏を感じさせる濃い緑の葉に変わってくる。
一年でもっとも緑が濃くなる時期だ。
雪解け水と降雨で水位の上昇が大きかった6月と比べると、景色の変化が小さい7月前半となった。
例年、夏季には水位が低下することの多い糠平湖なので、タウシュベツ川橋梁が完全に水没するまでにはもうしばらく時間がありそうだ。
ここ3年間でとくに水位の高い状態が続く糠平湖。
7月中旬にいったん下がりつつあった水位は、下旬に再び上昇し、橋はほぼ水没した。
雨や曇りの日が多く、湿度も高い日が続いた。
気温の下がる早朝には、峠で雲海を見られることが多かった。
十勝平野に雲がかかる朝、糠平よりも標高の高い峠は雲海となることが多い。
7月下旬にかけて少しずつ姿を現してきたタウシュベツ川橋梁。
早朝の橋上では羽を休めるアオサギを見かけることが増えた。
発電に水が使われているためか、順調に水位が下がってきたのはこの日まで。
翌日からは雨模様の日が続き、湖の水位は一気に上昇する。
北海道の夏らしさを感じさせない湿った空気が辺りを包む。
連日20~30cmのペースで増えた水かさが、8月に入ってのまとまった雨で一気に上昇し、8月2日現在で橋はほぼ水没した。