夕空鴉

日が沈み、辺りが暗くなりはじめる頃、
タウシュベツ川橋梁を取り巻く森が震え始めました。

空を埋めるのは、無数に、としか形容しようのないほどの数のカラス。
共鳴する鳴き声が空気の振動となって伝わってきます。

やがて夜の帳がすっかり降りてしまうと、
再び辺りは静寂に包まれたのでした。 

モノクローム

黒々とした森から舞い上がる雪。
モノクロの世界、が形容詞ではなく、
目の前に立ち現れるのが北国の冬。

あと一週間もすれば、たぶん春の兆しがはっきりと
分かるようになるであろうこの時期、一週間ほど
北を離れて街に出てきます。 

タウシュベツ

タウシュベツ川橋梁の下を流れる沢・タウシュベツ。

糠平湖の水位が下がり、雪解けが進むと、徐々にこの

流れが現れてきます。いわば目に見える春の兆し。

氷の下に隠れた沢筋は分かりにくく、今朝はうっかり
一か所を踏み抜いてしまいました。スノーシューは
こういうときに役に立ちます。


今朝も気温は-15℃近くまで冷え込みましたが、
それでも厳寒期の寒さを体験した後では何となく
物足りない気になるのでした。

借景

先日の羅臼にて。

背後の山に日が沈み、国後島に向かって影が伸びていきます。
沈みかけの太陽が照らす流氷ライン。

海岸線ぎりぎりまで山が迫るこの土地では、民家も海岸間近に
並んでいます。地元の人たちがいつも眺めているであろう
風景にカメラを向けているとおじさんが声をかけてきました。

「こんなところに撮るものなんてないべ」
「いやいやいや・・・いいところじゃないですか」

こういう時、デジカメのモニターは便利です。

3分後、二人は並んでカメラを構えていたのでした。 

snowy day

午後になって雪が降り始めました。

こんな日のタウシュベツ川橋梁はとても静かで、
ときおり聞こえるのは氷の割れる音とカラスの鳴き声だけ。

深々と降る雪が辺りを包むと、半径数キロ圏内に
自分一人しかいないことが実感でき、なんとなく
贅沢な気分になるのでした。 

波濤

細かな流氷が波となって海岸に打ち寄せます。 


波が引いた後の海岸に残された無数の氷塊。 

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氷上乱舞

流氷を撮りに知床へ行ってきました。
 いくつか撮っておきたい被写体があったのですが、
そのうちの一つが流氷上のワシ。

撮影ポイントとしてよく知られている
羅臼の港を訪れると、そこにはオオワシとカモメとカラスと
オジロワシが飛び交っていました。豪華なのかどうか
よく分からない不思議な光景です。


この港からはオオワシなどを撮影するカメラマンを
乗せた観光船も出航するのですが、これだけの氷があると
海まで出られず、港の中での撮影となるようでした。

来てくれるか分からない野生の動物を相手に船を用意するのも
大変だなぁと思いながら見ていたのですが・・・ 

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厚手の手袋を付けていても指先が凍えるほどの
寒さはもう来ないのだろうか。

1シーズンに数度は、びっくりするほど気温の低い日が

あるものだけれど、 この冬はそういうこともなく終わりそうです。

樹の裂ける音をほとんど聞かない冬は何か物足りない。 

賑わうタウシュベツ川橋梁

三連休の中日ということもあってか、
今日のタウシュベツ川橋梁には大勢の人たちが訪れていました。 

夜や明け方など、ふだん、人の気配のない時間に行くことの
多い場所なので、どこを見ても人がいる景色は逆に新鮮です。 

山の向こうに夕日が沈む

今シーズンの天気予報は良い方向に外れることが
多いような気がします。今日の糠平周辺の予報は曇りでしたが、
雲の隙間からはときおり日差しが差し込む暖かい一日。

大荒れ予報だった明日の予報もどうやら外れてくれそうです。 

2003年の十勝沖地震で一部が崩れたタウシュベツ川橋梁。
崩落したのは、ほぼ橋の中央にあるこの部分。毎年、今年が最後ではと
思わされるほど傷みがひどくなっているのですが、それでも何とか
持ちこたえています。さて今年は・・・。 

星夜タウシュベツ

明るすぎず暗すぎず、そんな月が照らすタウシュベツ川橋梁。
昨夜は不思議と暖かい夜で、湖上を30分も歩くと
軽く汗をかくほどでした。