Diary

From Hokkaido,Japan


崩落・第六音更川橋梁の備忘録

2019.7.15
2019.7.15

7月15日、旧国鉄士幌線の廃線跡に残るコンクリートアーチ橋梁群のひとつ、第六音更川橋梁が崩落しているのを確認した。
同橋梁は直径23メートルのアーチ1つと、直径10メートルのアーチを6つ連ねた、全長96メートル。1938年に完成した橋は国の登録有形文化財にも指定されている。

2016年に出版した写文集・ZINE『80年目のアーチ橋』(完売)に収録した橋が崩落したのは初めてだ。

以前から橋脚下が音更川の流れでえぐられていた部分があり、一部が宙に浮いている状態だった。
今回、岩盤に支えられていた橋の側面が滑り落ちるような形になり、それにともなって橋が折れたようだ。

崩落のニュースは、翌日には地元北海道のHBCテレビでも取り上げられた。

2019.7.15
2019.7.15
2019.7.15
2019.7.15
2019.7.15
2019.7.15

以下は、崩落前の記録。


2016.5.30
2016.5.30
2016.4.3
2016.4.3

3年前、ZINE『80年目のアーチ橋』の製作に向けて撮影した第六音更川橋梁。
この時はまだ崩落の様子はない。

2016.4.3
2016.4.3
2017.8.31
2017.8.31

2年前、2017年8月末の様子。浮いた橋脚部分に目が留まった。

この時はNHK ニッポン印象派「鉄路の記憶」の撮影に同行していた。
番組は現在もオンデマンド放送で見ることができるようだ。

2017.8.31
2017.8.31
2017.8.31
2017.8.31
2018.5.28
2018.5.28
2018.5.28
2018.5.28

最後に崩落前の姿を見たのは昨年5月末。この後、いつ崩落したのか、現時点では分かっていない。

上士幌町の所有として国の登録有形文化財にも指定されている第六音更川橋梁。
解体撤去されるのか、修理保存へと向かうのか、今後議論が進められるだろう。

Semi-monthly report(2019年7月1日-15日)

タウシュベツ川橋梁が竣工80年を迎えるのに合わせて、2016年に制作したZINE『80年目のアーチ橋』が完売となった。
クラウドファンディングで頂いた支援による1,000冊限定の写文集。タウシュベツ川橋梁だけでなく、同じ1930年代に建設された旧国鉄士幌線のコンクリートアーチ橋梁群をまとめた資料としては希少なものだと思う。販売は終了となったが、同書は国立国会図書館や帯広市図書館に収蔵されている。

ZINE『80年目のアーチ橋』

Semi-monthly report(2019年6月16日-30日)

雪の少ない冬が終わり、雨の少ない春、そして初夏も過ぎようとしている。
2019年も半年が終わる。この半年の糠平での降水量は、昨年の半分ほど。
糠平湖の水位は以前上がらず、水面はタウシュベツ川橋梁から遥か遠くにある。

今シーズンの珍しさと合わせ、タウシュベツ川橋梁の成り立ちなどを写真とともにまとめたものを先日WEB現代ビジネスに寄稿した。
記事はこちら

2016年に制作したZINE『80年目のアーチ橋』では、タウシュベツ川橋梁のほか、周辺に残るコンクリートアーチ橋梁群についてもまとめている。
こちらは間もなく完売となりそうだ。
ZINE『80年目のアーチ橋』

Semi-monthly report(2019年6月1日-15日)

夏のような暑さが続いた5月から一転、6月前半は、まとまった雨は降らないものの気温が低く天候不順な日々が続いた。
糠平湖の水位は低い状態が続き、タウシュベツ川橋梁が水に浸かるのはまだ先のことになりそうだ。

タウシュベツ川橋梁は、数年に一度ひんぱんにメディアに登場する年がある。
今年は当たり年。テレビや新聞からウェブメディアまで、一週間のうちに数回は紹介されているだろうか。

今シーズンの珍しさと合わせ、タウシュベツ川橋梁の成り立ちなどを写真とともにまとめたものを先日WEB現代ビジネスに寄稿した。
記事はこちら

2016年に制作したZINE『80年目のアーチ橋』では、タウシュベツ川橋梁のほか、周辺に残るコンクリートアーチ橋梁群についてもまとめている。
こちらは間もなく完売となりそうだ。
ZINE『80年目のアーチ橋』

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ブレイク前夜?

5月28日の早朝、まだ6時という時間に、いつものタウシュベツ川橋梁には見慣れない光景が広がっていた。

地元ひがし大雪自然ガイドセンター主催の早朝ツアーと、
同じく地元ぬかびら源泉郷のホテルが催行する宿泊者向けツアーの参加者で
タウシュベツ川橋梁を取り巻くように数十人の観光客の姿。

周囲34km、東京の山手線と同じ長さの外周を持つ糠平湖の片隅。
携帯電話もつながらない僻地の、それも平日早朝の風景だ。

この日かぎりの、何かイレギュラーな出来事かと思っていたが…

5月30日の同じく早朝。

久しぶりに降った雨のおかげで澄み渡った5月の空の下にも、多くの人たち。

 

そして翌5月31日も。

この橋の写真を撮り始めてから、もうすぐ丸14年が経つ。
2005年当時、ほとんど訪れる人のいない橋を見ながら、「なぜこれほど人が来ないのか」と不思議に思っていた。
北海道内はもとより、日本屈指の観光スポットになっていてもおかしくない場所が、いつも無人だった。
これほどのスポットを抱える糠平の温泉街は集客に苦労していた。

撮り始めてしばらく経ち、僕が立てた仮説は単純なものだ。なぜタウシュベツ川橋梁に人は来ないのか。

〇知られていないから

多くの人に存在を知られるようになれば、ここを訪れたいと考える人は自然と増えるだろう。
理由は簡単で、この橋が比類ないものだから。オンリーワンを見てみたいという欲求は観光の枠だけにとどまるものでもない。

そして、僕はもう一つ仮説を立てていた。

〇有名になる頃には、この橋は崩落しているだろう

だからこれまで撮り続けてきたとも言える。
ここ数日で、14年前に立てた一つの仮説が、あながち間違っていなかったことを確信できた。

二つ目の仮説は、どうやら間違えていたようだ。

Semi-monthly report(2019年5月1日-15日)

元号が平成から令和へと変わる期間を、写真展「タウシュベツ川橋梁」で過ごした。
地元の北海道帯広市では3年ぶりとなる写真展。新作を中心とした展示は初めてのことだ。
会場は六花亭本店3階のギャラリー、廊(ろう)-KOHBUNDOだった。
昨年11月から弘文堂額装室が運営するギャラリーは、廊下の壁を活用したもの。通常の四角い部屋での展示とは、また一味違う展示となった。

 

会期は5月12日(日)で終了後、同月26日(日)まで点数を減らして延長展示中。

廊-KOHBUNDO 公式サイト